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【コラム】「からココKIDS」の療育の考え方

★“アリのままの自分を受け入れる『強さ』が重要★
社会面の支援とは、対人スキルの方法、感情コントロール、対人マナー、問題解決力といった、社会で生きていく上でどれも欠かせない能力を身に付けさせる事です。
すぐにカッとなってしまう子供には感情コントロールの方法を、人にものを尋ねたり、挨拶をしたり、お礼を言わない子供たちには、一からその方法を、教えていかなければならないのです。
これら社会面は、集団生活を通して身に付けられる子供も多いですが、障害を持った子供たちが自然と身に付けるのは難しいのです。
やはり、系統的に学ぶしかないのです。
それが学べないと、多くの問題行動に繋がりやすくなります。
支援案で定番なのが、「子どものいい所を見つけてあげて褒める」です。
問題行動ばかり起こしている子は、どうしても悪い面にばかり目が向きがちなので、いい面を見つけてあげて褒めてあげる、小さなことでも褒める、または役割を与え、できたら褒める、といったものです。
とにかく〝褒める〟の嵐です。
「またか」と思ってしまいます。

 

★《“褒める事“への間違った解釈》★
〝褒める〟〝話を聞いてあげる〟は、その場を繕うのにはいいのですが、長い目でみた場合、根本的解決策ではないので逆に子どもの問題を先送りにしているだけになってしまいます。
例えば、勉強ができないことで自信をなくしイライラしている子どもに対して、「走るのは速いよ」と褒めたり、「勉強できなくてイライラしていたんだね」と話を聞いてあげたりしても、勉強ができない事実は変わらないのです。
根本的な解決策は、勉強への直接的な支援によって、勉強ができるようにすること以外では有り得ません。
小学校では、褒めることや話を聞いてあげることで、何とか乗り切れたかもしれません。
しかし、中学校でうまくいかない、高校でもうまくいかない、社会ではさらにうまくいかないとなったときに、「誰も褒めてくれない」「誰も話を聞いてくれない」といったところで、何の問題解決にもなりません。
問題行動を起こしている子供たちは、叱られ続けているので、自尊感情が高いはずがないからです。「自尊感情が低い」のは当たり前です。
だからといって、全ての人が犯罪をおかしている訳ではありません。
問題なのは、自尊感情が低い事ではなく、自尊感情が実情と乖離している事にあります。
等身大の自分を分かってない事から問題が生じるのです。

 

自尊感情が低いままでもいい。
一見矛盾しているように聞こえますが、大事な事は、アリのままの自分を受け入れる『強さ』が必要なのです。
しかし、結果的にそこに向かおうとする思考、行動、教育が子供達の自己肯定感の向上に繋がります。
自己肯定感が高い人とは、「他人と比較して優劣をつける」事なく、
何があっても「自分は大丈夫」
「他人に何を言われても大丈夫」、
「自分はやればできるんだ」と言った、心の「自信」や社会生活において向かい風が来た時に跳ね返す「強さ」を身につけるスキルだと思います。

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